2018年の夏、良い機会があり色々な「生梅」を経験しました。
- 5月中旬に収穫した早採りの若い青梅
- 5月中〜下旬に小梅
- 5月下旬〜6月上旬に梅酒用の青梅
- 6月中旬に梅干用の青梅
- 6月下旬に梅干用の黄梅
- 7月上旬に庭木の完熟梅
- ネットショッピングで冷凍完熟梅
購入時期(入手時期)の順に使った感想と
レンチン梅仕事に使用可能かをレポートします。
※地域によって販売時期やその時の熟度が違います。
ここにある時期や熟度は中部関東地方での例になります。
早採りの若い青梅(×)
5月中旬、この梅は番組スタッフさんが農家さんに直接お願いしてくださり、
シーズン一番に収穫したものを届けてくれたものでした。
この時期の梅はまだ市場には出回っていませんでした。
追熟は通常より時間がかかり、しかも熟しきれなくてオレンジがかった黄色にはなりませんでした。
レンチン梅に使ってみましたが実が破れにくく果汁のとれ高も少なめ。
お味は…苦味というかえぐみのようなものが残っていてクセのある仕上がりになりました。
(詳細は「初物!早採りの青梅は追熟できるのか?」にまとめています)
梅は収穫時期によって用途が変わります。
これほど若い梅は、あえて追熟などしないで青梅のまま使うのが正解のようです。
小梅(◯)
5月中旬〜下旬、まだ梅干用の梅が出回っていない時期でしたが、どうしてもレンチン梅のサンプル作りが必要だったため、シーズン真っ盛りの小梅を購入して試してみました。
(詳細は「小梅でレンチン梅仕事」にまとめています)
追熟すると2〜3日で黄色くなり完熟時に近い状態になりました。
レンチン梅も美味しく仕上がり果汁のとれ高がいい!
ただし、種が多い!(あたりまえだけど)
最後の種を取る作業さえなければ評価は「◎」なんだけど(^^)
梅酒用の青梅(△)
5月下旬〜6月上旬、店頭に小梅が出てしばらくすると梅酒用の青梅も登場。
小梅で作ったサンプルだけでは量が足りないかも?と梅酒用の青梅でも試してみました。
初採りの青梅ほどではありませんが追熟に時間がかかり、オレンジがかった黄色にはなりませんでした。
お味は、アクというか苦味が残っていました。
青い小梅をカリカリに塩漬けした味に似ていて清涼感のある味?いえなくもない仕上がりでした。
好みがわかれますが使えないことはない、という結果でした。
(当ブログではおすすめしていません。)
梅干用の青梅(◯)
6月中旬、やっと梅干用の青梅が店頭に出回るようになりました。
同じ青梅でも梅酒用より梅干用の方が熟度が進んでいて
形もふっくら丸くなっています。
追熟すると2〜3日で黄色くなり完熟に近い状態になりました。
レンチン梅も美味しく仕上がり果汁のとれ高もいい!
梅干用の黄梅(◎)
6月下旬になり、やっと梅干用の黄梅が店頭に出回るようになりました。
ほとんど追熟が不要なほど黄色くなっていますが、まだうっすら緑が残るものは追熟しました。
完熟時に近い状態なので、レンチン梅も美味しく仕上がります。
木成りの完熟梅(◎)
7月上旬、我が家の庭木の梅は7月になってやっと樹熟落下してきます。
木に成ったまま完熟するので 追熟は不要。
完熟した梅で作るレンチン梅は、色も香りも味も満足の美味し仕上がりでした。
冷凍完熟梅(△◎)
1年中購入可能。通販ではじめて冷凍の梅を購入しました。
時期が悪く在庫はほとんどない状態でしたが、辛うじて無選別の冷凍梅をみつけつことができました。
冷凍なので追熟はできません。
なので、完熟梅の冷凍なら「◎」、まだ緑の残る梅だと「△」の仕上がりになりました。
(詳細は「冷凍完熟梅からのレンチン梅仕事」にまとめています)
以上です。
勉強になったのは、同じ梅でも収穫時期(熟度)の違いで適した用途がまったく違うんだということでした。
レンチン梅に使うなら、梅酒用でなく梅干用に熟した梅が適していると、あらためてわかりました。
また、小梅や冷凍梅でもレンチン梅に使えるとわかったのは大きな収穫でした。
熟した小梅の果汁や果肉は本当においしかったです。
一番のオススメは木成りの完熟梅です。ですが手に入りにくい梅でもありますね。
我が家は庭に梅の木があるので収穫時期を待つだけでいいんですが、ネットや農家では予約販売がほとんどで、後は冷凍を注文することでしか手に入りません。
レンチン梅は、もともとはキズ梅救済レシピですから、わざわざレンチン梅のために割高な完熟梅を手に入れるのは本末転倒な気がしますが、完熟梅の美味しさは格別です。
機会がありましたらぜひ、お試しになってみてください。
関連記事:「レンチン梅に使える生梅」
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